RELEASE
リリース作品情報
2008
RELEASE

HARQUA

HARQUA

2008.12.03 Release¥2,100 in.taxPSCR-6220

"エコロジー"と"ひと"を繋ぐスローミュージック。HARCOと Quinka,with a Yawnからなる新ユニット、HARQUA(ハルカとルビ)初のリリース!

Artist:HARQUA

Title:HARQUA
Spec:2008.12.03 Release¥2,100 in.taxPSCR-6220

収録曲:
1.Thank You
2.森がよみがえる日
3.Green Curtain House
4.箱庭のオーケストラ
5.風に生まれた二人
6.冬の鳥
7.My Best Day

<HARQUA CD購入者特典>
・タワーレコード全店でCD「HARQUA」をお買い上げのお客様に、スペシャル特典CD「Slow Rag Slow Life」をプレゼント致します。なお、特典CDは数に限りがありますので、お早めにお買い求めください。
・HMV全店でCD「HARQUA」をお買い上げのお客様に、特典としてHARQUA缶バッジをプレゼント致します。なお、缶バッジは数に限りがありますので、お早めにお買い求めください。

<HARQUAのクリスマス・キャンペーン@ mona records>
モナレコードでは12月にHARQUAのクリスマス・キャンペーンを開催します。HARQUAのクリスマスツリーが特別展示され、そこにはHARQUAからのプレゼントがちりばめられています。CD「HARQUA」をお買い上げのお客様に、HARQUAからのオリジナル・プレゼント(ポラロイド写真or特製サシェ)をご用意しています。こちらのプレゼントは購入先着順となり、無くなり次第、終了となります。

HARCOとQuinka,with a Yawnからなるユニット、HARQUA (ハルカ)初のリリース作が完成しました。実際に夫婦として生活する2人は、個々での音楽活動の他、夏至と冬至の時期に「音楽」と「エコ」のイベント"きこえる・シンポジウム"を企画。ライブ以外にも、トークショーあり、リスナー参加型のパネルディスカッションあり、オーガニックフードのケータリングありのこのイベントがHARQUAの出発点になりました。
実際に今作は、アットホームな空気の中、2人だけでレコーディングされました。アコースティックな楽器のあたたかな響き、2人の絶妙なハーモニーを聴いていると、自然と心地よい柔らかな空気に包まれて、おおらかで優しい気持ちになってきます。身近な暮らしの中の風景と自然や動物のモチーフ、一見、童話のように思える歌詞の中に、2人の 「環境」に対するささやかなメッセージが織り込まれています。その自由で独創的な表現にも注目です。いつも隣に寄り添っている風景から、自分をとりまく人たちと街の風景、それよりもう少し大きい視点で捉えた地球と環境、同じ地球に棲む動物たちと自然、時空を超えたつながりの連鎖など、気がつけばそんなことを自然と想像してしまいます。そして一回転して、いちばん近くにいるひとやものたちに優しく、こつこつ丁寧に暮らしていく。そんなシンプルなことがいちばん大事なことなのかもしれないと気がついたり...。現実とファンタジーが交錯する独特なHARQUAの世界観をお楽しみください。※このCDの制作(レコーディング全行程・CDプレス・ジャケット印刷)には、風力発電所で発電されたグリーン電力を100%使用しています。

HARQUA(ハルカ)PROFILE
HARCOとQuinka,with a Yawnからなるユニット、HARQUA (ハルカ)。実際に夫婦として生活する2人は、ゆったりとした雰囲気のなか楽しめる「音楽」と「エコ」のイベント"きこえる・シンポジウム"を企画し、好評を博してきました。そんな環境問題に焦点を絞ったコンセプトアルバムを作るために結成。08年12月に発表するミニアルバム「HARQUA」では、スローでアコースティックなサウンドのなかで、ピアノ、ギター、マリンバ、おもちゃの楽器など、すべての演奏、録音を自分たちで担当しています。また二人はここ数年のたくさんのCMソングでも印象的な声を残しており、ひときわ優しく、人懐っこい混声ボイスが、彼らHARQUAの特徴でもあります。

※HARCOオフィシャルWEB>>>http://harcolate.com

※Quinka,with a YawnオフィシャルWEB>>>http://www.quinka.info

「僕らが関わるエコロジーの世界は、大切な何かが欠けてる気がする。ちょっと違うって気づいてるけど変えられない。でも、このアルバムにはその大切な何かがギュッと詰まってる。実にうらやましい作品です。」
NPO法人 エコロジーオンライン代表 上岡裕

「ふたりの日々の生活の息づかい。暮らしに宿るやさしい光りがいっぱい溢れているね!淡いだけではない、ふたりからの凛としたメッセージがぎゅんぎゅん伝わってきたよー。うーん、きもちいいー」
ミュージシャン オオヤユウスケ

「いつも生活している場所を出て街や人や自然とふれあい、また慣れ親しんだ家へと帰る。音楽を愛し、音楽に愛されている2人の日常風景。」
エッセイスト 柳沢小実

「ふたりは、二列になって
夏のひかりをあびて立っていた
ふたりは、言葉と、意味と、曲のよさを
こわさぬようにポケットのなかの手で
やさしくふんわりと包んでいた
ひとりはうぐいすのようなやさしい声を
ほほえんだくちびるから青空に放った
ひとりはいつまでもオルガンをひいていて
つまらなそうにしている僕をふりかえり
ときどき笑いかけてくれた
ミルキイウエイと呼ばれしHARQUA
ふたりの音楽が聞こえている」
文筆家 松浦弥太郎

HARQUAが生まれるまでのちいさなお話。
 
 こんなにも平凡なまいにち。

 きゃっきゃとお風呂で騒ぐ子どもの声。とろとろのビーフシチューのにおい。誰かの気配がすぐそばにある、そんな安穏とした営みの中で、ふと、気付くことがある。それは好きな人がいて、やさしいほうの自分になればなるほど、思いがふくらむたぐいのこと。

 ハルコとキンカ。もともとふたりは、とても境遇が似ていた。どちらも同じ音楽を生業としていて、バンドからやがてソロになって。そんなふたりが恋をして、やがていっしょに暮らすようになり、3年ほど経ったある日。テーブルに向かい合ってごはんを食べながら、どちらからともなくこんな話になった。「昔からおかしいと思っていたことあるんだよね」「いや、実はわたしもそうで」。

 ハルコは山が好きだった。自然のありのままの姿に、むんずと心を奪われていた。しかし実際登ってみると、どの山もおしなべてふもとのほうは、木が機械的に生えていることに気付いた。やがてそれは人の都合で、人工的で植林されたものだと知り、愕然とした。

 キンカはキンカで、世の中にはたくさんムダがあるなと思っていた。エコをことさら意識していたわけでもなく、ただ、なんだかもったいないなーと感じることが多かった。そんなふたりの他愛のない会話が、やがて少しずつ積み重なると、当たり前に与えられている情報だけで満足せず、自分たちからいろんなことを知り、行動に移すようになった。

 庭にちいさな畑を作った。ゴミを少しでも減らしたくて、コンポストも作った。自転車にもっと乗るよう心がけた。そうしていくうち、どちらからともなく思った。この気持ちを誰かに伝えたい。幸福なことに、ふたりには魔法の剣を持っていた、そう、音楽だ。

「地球を大切にしようってみんな思ってる。人によってウェイトはそれぞれだけど、心のどこかでは感じてると思う。そういうことをテーマにしたコンセプトアルバムを作ってみようと思ったんです(HARCO)」

 ただ壮大なテーマだけに、そのままの普遍的なメッセージになるのはニガテだった。自分たちなりの、独特の目線やねじれた空想を重ねることで、リアルに感じて、気付いて欲しかった。「愛ってどこかに浮いてるものじゃなくて、自分にくっついてるもんだよっていうのを。それを、もうちょっと私たちなりの言葉で伝える。そこから聴く人それぞれから、愛を生んでくれればいいなって(Quinka,with a Yawn)」。

 そして、エコとヒトをつなぐ新ユニットHARQUAが生まれた。
 
 山村光春(B O O K L U C K)

HARQUAによる作品解説&楽曲コメント
 
※HARCOコメント→ H
Quinka,with a Yawnコメント→Q
 
1. Thank You
・Qunikaが自分のパソコンで作ったプログラムを元にして、ギターもすべて彼女に弾いてもらいました。僕は横から料理を少し手伝う、といった 感じ。味付けは下手だけど、盛りつけは得意です。(H)
・ありがとう。それは、特別なことじゃないけど当たり前と見過ごしてはいけない気持ち。昨日降った雨のこと、さっき会ってた友だちのこと、 今そばにいる人のこと、思い出してみて。二人、やさしく歌いました。 HARCOのオルガンソロが気持ちいい。初めてハーモニカを録音しました。(Q)

2. 森がよみがえる日
・地球温暖化が進んだときのシミュレーションとして、人が滅びる代わりに植物はなおいっそう育ち、地球は緑あふれる姿に戻る、いう話があ ります。ニュータウンもやがてゴーストタウンになり、かつての住人「森」を思い出す、そんな歌です。(H)
・森がよみがえる姿を私たちは目撃することが出来ません。でもほんとに?この曲を聞いて、考えて欲しいです。ちなみにマリンバは木で出来た楽器です。この木の音が心に響き渡ります。(Q)

3. Green Curtain House
・スタッフから「事務所の近くの蔦で覆われた家で、猫がいつも集会を開いてる」と聞いて、ひらめいた歌です。おばあさんの住むその家の中にも、果てしない草原が広がっていたら面白いな、と思って作りました。 (H)
・不思議なおばあさん、に会いたいな。歩く道がグリーンのカーテンで覆われていたらとてもステキ。実際、首都高速をそういう風にする、という動きもあるんです。(Q)

4. 箱庭のオーケストラ
・この曲だけ、詩も曲も共同で。僕の弾くエレキギターがリズムの骨幹になっている、斬新なアレンジです。この曲を聴くと、いつも山の登山口が思い浮かびます。森と街の境界線、そこを苗木で街の方に広げいくイメージが。 (H)
・はじめ、この曲のテーマは「木を植える人」でした。そういうタイトルのフランスのアニメーションを見ました。荒涼とした大地の中、周囲の目を気にせず淡々と木を植えると、そこはいつの間にか大きく美しい町になっている。その人はずっと静かな人でした。自分の中で緑を育てる(エコを実践する)、誰かのいいなりじゃなく自分の意志で。 (Q)

5. 風に生まれた2人
・僕ら二人と、親類も含めて今年の夏に北海道に旅行をした思い出がベースになっています。本当に空に突き刺さるかのように尖ったポプラの木、2度も偶然に遭遇したキタキツネ、どこまでも広がる麦畑、そして風力発電所。(H)
・北海道の緑の丘を自転車で走りました。最高にいい季節、いい風を感じ、もっともっと心を広げたいと思いました。疾走感を出すアレンジです。(Q)

6. 冬の鳥
・ツグミやカワセミなど、冬の鳥って色が鮮やかで、適度に毛羽立ってて、センスのいいセーターを着てるみたいだなぁ、と思って作りました。それと、人はすぐ暖房に 頼るけど、自然界の生き物は凍えながら平然と生きてる、そういうことも書きたかったです。(H)
・窓の外から鳥の声が聞こえます、楽しげです。彼らはきっと親子でしょう。寒い冬を健気に楽しんでいるようです。この曲にはアンデスという楽器が入っています。素朴で可愛い音がします。(Q)

7.My Best Day
・僕とQuinkaが曲づくりのなかで大事にしていることの共通点は、 生活のなかではありふれているけれど、あまり歌に出てこないような言葉、仕草をちゃんと入れること。ついでに生活の音や、心のなかで軋むノイズも。そのすべてを内包している1曲。(H)
・自分のいる場所をちゃんと見ていますか?あちらこちらに愛が寄り添っていることに気がつく筈。自身の愛、誰かからの愛、自然からの愛。シンプルだから、シンプルな アレンジにしました。 (Q)

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