#8 マスタリング・インタビュー

Winkデビュー30周年企画としてこれまでシングル・アナログ7インチ、15アルバム高音質UHQ-CDのリリース、12月と1月にはシングル・ベスト集とそのカップリング集のデジタル・リリースが決まりました。


過去に発表した音源のオリジナル・マスターテープからマスタリングを実施してきた模様を本コンテンツで公開してきましたが、この度、季刊誌オーディオアクセサリーやanalogで知られる編集部に取材いただき、PHILE WEBウェブへ掲載されました。


下記はインタビューの冒頭ですが、本企画のテーマや背景などを深く掘り下げていただいており、音作りの全容を知っていただくことができるかと思います。
読み応えのある内容ですので、興味のある方はぜひご覧下さい。


「伝説のアイドルを現代最先端の技術で、Wink結成30年を経て登場した"オリジナル・マスタリング" UHQ-CD、その制作背景に迫る」

Winkの結成から30年が経った今年、ポリスターの2つの記念企画が大きな話題を集めた。ひとつが、結成の日からちょうど30年にあたる今年4月27日に発売された代表曲6作品+プロモオンリーとなる2作品、合計8タイトルをリリースしたEP盤。そしてもうひとつが、全15アルバムを7月11日から3カ月連続でリリースしたオリジナル・リマスターUHQ-CDである。
実はWinkが活動した1988年~1996年というのは、音楽産業としてもひとつの過渡期だった。CDが登場し、レコーディングの主流はアナログからデジタルへ。そんなサウンド面でもまさに激動期に誕生した作品たちが、果たして現代というフィルターを通したことでどのように生まれ変わっているのか。今回は本企画のリリースにあたって中心的役割を担った編成部プロデューサーと、音質面で大きなカギを握ったマスタリングエンジニアの両名に、本作リリースに関する背景を聞いた。

全文はこちらから
PHILE WEB

#7 『Special To Me』トーク&ミニライブ・イベントレポート

10月16日に行われました、トーク&ミニライブ・イベント『Special To Me』ではご参加頂いた皆さんの協力もいただき、無事に終了することができました。本当に有り難うございました。
当初はトークのみの予定でしたが、メンバーと打合せを重ねる中で「ぜひ歌いたい」と声があがり、ミニライブも実現することができたスペシャルなイベントとなりました。他、ご出演頂きました清野茂樹さん(司会)、垂石克哉さん(オリコン)にも感謝しております。

今回はそのイベントのリポートをお送りします。レポートは「ALBUM REVIEW」でも作家陣のインタビュアーとして担当頂いたDU BOOKS/田渕浩久さんです。Wink30周年イヤーはこれからも続きますので、宜しくお願いします!


1日限りのスペシャル・トークイベント『SPECIAL TO ME』イベントレポート
撮影・文:田渕浩久

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Wink30周年記念企画の一環として早くから告知されていた、オリジナル・リマスターされたアルバム購入者の中から抽選で選ばれた人のみが招待されるプレミアム・イベント。当初は"スペシャル・トークイベント"と銘打たれていたが、8月にNHKの『思い出のメロディー』でふたりの歌唱がオンエアされてすぐ、本イベントでも"歌う"ことが追加発表された。ファンの前で歌うのは、実に24年ぶりとなる。
10月16日火曜日、場所は渋谷のマウントレーニアホール。


開演までの間、会場にはWinkの楽曲が流され、この日を待ちわびた幸運なファンたちによって瞬く間に客席は埋め尽くされた。
「Special To Me」が流れ、まずは本日の司会進行役、清野茂樹氏が登場。イベントの主旨と本日の流れが説明されたあと、"メモリアルトーク・コーナー"と銘打たれたコーナーへ。ここでついにWinkのふたりがステージに呼び入れられた。カラーリングの異なるペアルックの衣装でステージに現れた鈴木早智子と相田翔子。「今日は短い時間ですけど、みなさんとともにタイムスリップをして懐かしい思い出話、映像を織り交ぜながら楽しい時間を過ごせたらなと思います」と相田が話すと、「みなさんもトークにどんどん加わってくださいね」と鈴木。すると「その前にひと言ふたりからいいですか?」と相田が清野に投げかけ、「せーの、ただいま!」。すると客席からは大きな拍手と"おかえり"という歓声が沸き上がった。
続いてもうひとりのゲスト、当時のことをよく知る証言者としてオリコン株式会社取締役の垂石克哉氏が招き入れられる。もともとWinkの初代マネージャーと友人だったという垂石氏、Winkとはデビュー前に対面しており(この初代マネージャーの高橋氏はWinkのサインを考案した人物でもあるそう)、その当時の印象を「とてもアイドルとしてやっていけるとは思えないくらいおとなしかった」と語る。そんな理由もあり、垂石氏はオリコン誌上でもWinkを積極的に取り上げたという。

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「愛が止まらない」がヒットし、一躍トップアイドルとなって初めての岡山でのイベントではファン5,000人が集結。その人だかりを見てふたりが「あの人たちは何のイベントを観に来た人たち?」と聞いてしまったほど。この日は人が集まりすぎてイベント会場近くのガラスの壁が割れてしまい、イベント自体が中止に。ツアーで大阪に泊まった時には、いつもはホテルに籠もるふたりが「今日は出かけたいね」という話になり、ふたりで中之島の24時間営業の居酒屋へ行ってウーロン茶で乾杯。そこで兄ちゃんたち数人に取り囲まれてナンパされたというエピソードも。
一方、垂石氏の思い出深い出来事として、ブレイク前のイベントを紹介。88年夏、「Sugar Baby Love」のキャンペーンとして中央競馬会馬事公苑で行われた『サマー世田谷'88』のオリコン掲載記事が投影され、「記事には1,000人来たと書いてますけど、実は200人くらいしか人は集まってなかった。それでも一生懸命ステージをつとめる姿が印象的だった」と垂石氏。「でもふたりのことを応援していた証拠が残っていて、ふたりがこうやって指名してくれたことは編集者冥利につきます」と語った。
「「Sugar Baby Love」の衣装はメイド服で、メイド服ってのちのち認知されますけど、私たちはそれを先取りしてたのよね」と自慢げな相田。そのメイド服デザインの衣装、ファンの間では有名な"山手線に忘れた"、例の衣装である。当時、その衣装を電車の網棚に置き忘れたのは相田で、結局その衣装は発見されずじまい、ということになっていたが、実はそれは駅員のもとにちゃんと届けられており、かつ置き忘れたのはマネージャーだったようである。

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垂石氏によるWinkのシングル・オリコンチャート分析コーナーを挟み、機会があればふたりでちゃんと話したいと思っていたという"Wink失踪事件"について詳細が語られる。
時は1989年。それは某テレビ局での生出演を控えた楽屋から話はスタート。マネージャーやスタイリストが出払っている時にふたりでふらっとスタジオを出、商店街を抜けてタクシーを拾った。運転手に「どこに行きますか?」と聞かれ、「伊香保に......」と答えたのは相田だったとのこと。お金を持っていなかったふたりはひとまず自宅マンションに向かい、他にも持って行きたい物を手に(鈴木はポータブルタイプのカラオケを持って来たらしい)再びタクシーに乗り込んだ。スクリーンに伊香保温泉の写真が投影されるという粋な演出もあり、場内は笑いに包まれた。すっかり夜が更けた伊香保の町で立ち尽くすふたりに気づいたスナックのママが宿泊先を用意してくれたそうで、あまりのトントン拍子ぶりにむしろ不安になったふたりは、温泉に入ったあと徐々に我に返ってゆく。「生番組に穴をあけてしまった。今ごろ社長はどうしてるんだろうか......って急にドキドキしてきちゃって、温泉入ってる場合じゃないなって」と相田が話すと、「温泉入ったあとだけどね」と鈴木。その後、旅館の黒電話で事務所に電話をかけると、スタッフ全員が事務所に集められて待機、連絡がくるのを待っていたという。電話の向こうの社長は怒ることなく優しい口調で「すぐ帰って来い」と言ってくれ、「明日すぐに帰ります」と電話を切ったが、翌日ふたりでガラス工芸体験を受けてから帰ったと告白し、場内は爆笑。「絶対にやっちゃいけないことだけど、リセットできたし、その後の仕事を頑張ろうと思えた」とふたり。ちなみに東京に戻るタクシーの中に"さっちん愛用のカラオケデッキ"を置き忘れたそうである(笑)。
トークコーナーはここで終了の予定だったが、1つだけお客さんからの質問に答えたいと、急遽質問コーナーに。"衣装を処分することが決まった時に持ち帰ったのは何の衣装?"と聞かれ、「背徳のシナリオ」の重いコートと、「One Night in Heaven」の衣装(緑とエンジの両方)と回答。鈴木、相田とも持ち帰っており、今もクローゼットに入っているそうである。
ここまでで約60分。ふたりはミニライブの準備のため一度退席。ステージでは、衣装の変遷をまとめたダイジェスト映像と、今年7月29日にコットンクラブで行われた相田翔子30thアニバーサリーコンサートでの鈴木早智子の飛び入り歌唱シーンの映像が流された。

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20分ほどの映像を終えるとステージが暗転、ピアノのSEが流れ始めた。しばらくするとステージに白いドレスを着たふたりが浮かび上がる――いよいよお待ちかね、スペシャル・ミニライブである。
まずは「淋しい熱帯魚」と間髪入れず「愛が止まらない -Turn It Into Love-」の2曲がNHKの『思い出のメロディー』と同じメドレー形式で披露される。多くの人が歌唱はこの2曲だけと思っていたかもしれないが、続いて「One Night In Heaven -真夜中のエンジェル-」のイントロが流れると、客席は総立ちに。もちろん振り付けも当時のまんま。久しぶりに披露するからか、ときどき感極まりながら歌う様子が印象的だった。そして「咲き誇れ愛しさよ」のサビを挟み、「夜にはぐれて - Where Were You Last Night-」でクライマックスへ(あの縦に並ぶ振り付けを生で見れて感激)。会場は、歓喜する者、感激して涙ぐむ者、静かに目の前の現実を噛みしめる者とさまざまだが、会場にいた人全員がふたりのWinkにただただ目を奪われた至福の15分間。しかし、まさか5曲も歌が聴けるとは! 歌い終えると、ふたりはしばらく抱き合っていた。鳴りやまない歓声の中で語られた言葉を最後に添えておく。

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鈴木「今日はみなさんとスタッフさんの温かい空間に守られて、この30周年という節目にこうした形で翔子と一緒に歌えたこと、とても幸せに思います。本当にありがとうございました。今日のことは一生忘れません」
相田「とにかく楽しかったです。今日はいつもと違ってそんなに緊張もなく、ただただ楽しみで仕方なかったです。今日まで早智子とLINEでやりとりしたりして、本当に一心同体というか、心がいつもひとつで。今まで皆さんが見守ってくださったこと、そしてこうして笑顔で30周年を迎えられたこと。みなさんの笑顔が本当に嬉しいです。30周年、もう少し見守ってください」

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「Especially For You」が流れる中、ふたりはゆっくりと舞台袖へ消えた。
30年という月日を振り返るには短い時間だったかもしれない。しかし今後への期待も大いに抱かせる充実の内容だったと思う。30周年イヤーは来年の4月まで。次の展開を待ちたい。

#6 アルバム・リマスター盤完結、10月イベントに向けて

今月で30周年企画第2弾の全アルバム15タイトル・リマスター・シリーズが完結しました。
企画第1弾の4月リリース、シングル7インチ復刻シリーズを皮切りに年明け早々から作業を開始し、怒濤の日々が続きましたがおよそ半年の間に全181曲マスタリングという自身でもなかなか経験することのない、濃密な日々を過ごして参りました。


ご報告として、JVCマスタリングセンターとオヤイデ電気さんとのコラボ企画を、季刊誌「analog vol.61」ソフト編で"伝説的アイドル、WINKがEPで登場!"と題して記事に取り上げて頂きました。オーディオマニア向けの雑誌ですが、お近くの本屋でぜひ探してみて下さい。(1頁の掲載です)この後も本企画の記事が続くと思いますので、わかり次第お知らせします。
また、これまで本サイト「ALUBUM REVIEW」へご出演頂いた、船山基紀さん、門倉聡さん、及川眠子さん、源香代子さんのインタビュー記事はファンのみならず、多方面から反響をいただいており嬉しい限りです。今後も更にWinkを掘り下げる企画を考案中ですので、ご期待下さい。


そしてあっという間に、トーク・イベント「Special To Me」が来月と迫ってきました。
メンバー2人と幾度か打合せを重ね、当時の逸話、そしてミニライブも実現します!


当初はトークのみで企画を進めてきましたが、「ファンの皆さんへ歌をお届けしたい」というメンバーの気持ちが日に日に大きくなり、「是非、歌いたい」という声が2人からあがりました。
相田翔子さんのブログでも語られているように、トークの内容同様、歌う曲目についても2人でディスカッションを重ね、ほぼ決定しています。その中には新たに船山基紀さんにオケを作って頂いた楽曲もあります。リハーサルも始まり、メンバーと共に打合せを進めていますがイベントは全体で75分~90分を予定しておりますので、楽しみにしていてください。


あらためてイベントに関するおしらせです。

アルバム購入者特典招待イベント
-1日限りのスペシャル・トークイベント- 『Special To Me』
開催日:2018年10月16日(火)
Open/Start 18:00/19:00
イベントは75分~90分を予定しております
会場:都内某所

応募締切り:2018/9/26(水)必着
当選チケット発送:2018/9/28(金)予定

参加条件/応募要項
CDに封入される応募券を同じくCDに封入される専用ハガキへ貼付し、9/26(水)必着にてご送付ください。 7/11リリースから1枚(A券)、8/22リリースから1枚(B券)、9/12リリースから1枚(C券)、合計3枚で1口の応募が可能です。
抽選後、当選者の発表はイベントチケットの発送をもって代えさせていただきます。9/28(金)発送予定


締め切りが間もなくとなります。
引き続き多くの応募をお待ちしております!

#6 Winkの復活、5アルバム・リリースなど

先月5タイトルのアルバム・リリース後から、さまざまな出来事がありました。


7月下旬にはコットンクラブで相田翔子さん30thアニバーサリーコンサートが開催され、お邪魔してきました。30周年の節目だけに作詞家の及川眠子さん、アレンジャー船山基紀さん、そしてプロデューサー水橋さんなどもお越しになった特別な一日となりました。また、スペシャルな出来事もあり来場された方々にとっても思い出深い日になったと思います。セットリストはWink楽曲を中心とした構成で、相田さんのギタープレイも印象的でしたね。


8月に入り記録的な猛暑が続く中、NHK夏の紅白と言われている、『第50回 思い出のメロディー』 のスペシャル企画としてWinkが復活し、出演を果たしました(8/18オンエア)。前回の復活(TBSレコード大賞)から10年振りのことです。
当時からのスタッフである、振付師の香瑠鼓さん、スタイリストの源香代子さん、メイクの伊藤五郎さんらに囲まれ、メンバー2人にとっても心強かったのではと思います。
NHKホールの舞台裏では、メンバーが他出演者との再会を喜ぶシーンが幾度もあり、復活の実感が沸いてきます。豪華出演者と並び、「淋しい熱帯魚」「愛が止まらない ~Turn It Into Love~」を披露。今回の楽曲アレンジは当時同様、船山基紀さんが担当しました。今回の番組用に生ストリングスが新たにアレンジされ、6 / 4 / 2 / 1(Vln.Ⅰ/ Vln.Ⅱ/ Vla. / Vc.)といったレコーディングさながらの豪華編成。正に斬新で完璧なアレンジでした。前日のリハーサルで船山さんと会う機会があり、メンバーとしばし歓談する場面がありましたが、当時はアレンジャーとメンバーが会うことはほとんどなかったと思われ、感慨深いシーンでした。
我々制作スタッフはリハーサル~本番と副調整室と呼ばれる放送用録音ミキシングルームに張り付き、NHKのエンジニアさんとあれこれコミュニケートを取りなからベストなオンエア用ミックスを作ります。さすがNHK、機材は一流です。


少々余談ですが、氷川きよしさんが歌う「傷だらけのローラ」、そして西城秀樹さんの盟友、野口五郎さんが歌う「ブルースカイ ブルー」は特別でありともて感動的なシーンでした。70年代、アイドルによるカバー曲が少なかった時代に、西城秀樹さんがプロデューサーに直談判して「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」のヒット曲が生まれたのだそうです。音楽に対する姿勢が素晴らしい方だったのだと思います。


番組出演について相田さんのオフィシャルブログでも語られていますので、まだ読まれていない方は是非!


同日、番組収録後にはWink30th特設サイトオンリーのスペシャルメッセージを収録。
(8/4収録、8/10公開)

NHK思い出のメロディー収録の翌朝に、当時のプロデューサー水橋春夫さんが亡くなられました。
私は数回しかお会いしたことがありませんでしたが、数年前にジャックス早川義夫さんのライブにゲスト出演されたステージを拝見したことがあり、Winkがカバーしている『時計を止めて』を演奏したことを記憶しています。今思えば貴重な体験でした・・・。
今回のリマスター企画では総監修という立場で参加いただいていましたが、当サイトのアルバムレビューでアレンジャー船山基紀さん、門倉聡さんのインタビューで語られている様にWinkプロジェクトの核であり、鬼才なプロデューサーであったのだと思います。
改めまして、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


本日、Wink中期作品となるアルバム・リマスターのリリースです。
門倉聡さんのインタビューを読んでいただき聴いて頂けると、より当時のリアリティが伝わるのではと思います。


タワーレコード新宿店さん、渋谷店さん有り難うございます。
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#5 リマスター音源デジタル配信まとめ

7/11にリリースしました5タイトル、デジタル配信もスタートしております。
これまでにマスタリングについていろいろとお伝えしてきましたが、本シリーズでは初となるハイレゾ96kHz/24bit配信も実施しています。この数値でマスタリングを完成させていますので、臨場感をぜひ体感頂けると嬉しいです。
配信サイトをまとめましたので、参考いただけると幸いです。


『 Moonlight Serenade 』
Moonlight Serenade .jpg
iTunes / レコチョク(ページ下部に通常配信有) / Amazon / mora / Music.jp
[ハイレゾ 96kHz/24bit] mora / e-onkyo music / ototoy / レコチョク
[サブスプリクション] Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon Music Unlimited / Amazon Prime Music

『 At Heel Diamonds 』
At Heel Diamonds.jpg
iTunes / レコチョク(ページ下部に通常配信有) / Amazon / moraMusic.jp
[ハイレゾ 96kHz/24bit] mora / e-onkyo music / ototoy / レコチョク
[サブスプリクション] Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon Music Unlimited / Amazon Prime Music

『 Especially For You 』
Especially For You~優しさにつつまれて~.jpg
iTunes / レコチョク(ページ下部に通常配信有) / Amazon / mora / Music.jp
[ハイレゾ 96kHz/24bit] mora / e-onkyo music / ototoy / レコチョク
[サブスプリクション] Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon Music Unlimited / Amazon Prime Music

『 Twin Memories 』
Twin Memories .jpg
iTunes / レコチョク(ページ下部に通常配信有) / Amazon / mora / Music.jp
[ハイレゾ 96kHz/24bit] mora / e-onkyo music / ototoy / レコチョク
[サブスプリクション] Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon Music Unlimited / Amazon Prime Music

『 Velvet 』
Velvet .jpg
iTunes / レコチョク(ページ下部に通常配信有) / Amazon / mora / Music.jp
[ハイレゾ 96kHz/24bit] mora / e-onkyo music / ototoy / iTunes
[サブスプリクション] Apple Music / Spotify / LINE MUSIC / Amazon Music Unlimited / Amazon Prime Music

#4 オリジナル・リマスターUHQCDへの道のり

遂にアルバム全15タイトル・オリジナル・リマスター盤がリリース(5タイトル)となりました。7/11、8/8、9/12と5タイトル毎3ヶ月連続で皆さんにお届けします。


4月アナログ盤のディレクターズノート以降、なかなか更新ができておりませんでしたが、この間も発売に向けて着々と準備を進めており、3ヶ月連続リリース故に次から次へと作業を行う怒涛の2ヶ月となりました。ちなみに昨日、8月発売分の5アルバム・マスタリングを終え、ジャケット入稿作業も終えたところです。(残すところ9月リリース分です!)


本シリーズはアナログ・シングル盤同様、オリジナルテープから音源を録り込みマスタリングを施します。その細やかで慎重な作業風景は以前お伝えした通りですが、今回はCD(高音質UHQCD)ですので、マスタリング作業の仕上がりがアナログ盤とは少々異なります。レベル(音量)、音圧共にアナログ盤より稼げる、つまり音の情報量をより入れることが可能なのです。


テープ専用オーブン (初めて遭遇したので記念撮影)
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オリジナルテープ画像(アーカイブ宝の山)
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本格的な作業に入る前に、マスタリング・エンジニアの小林さん(JVC Mastering Center)と今シリーズのサウンド仕上がりについて、オリジナル・テープの音源を聴きながらマスタリングの方針について打ち合わせをします。

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少々高音が強めに聞こえる成分を徹底的に抑えて中低域を最大限引き出す、30年ほど前の作品であれども昨今の音源に負けないよう、歪みが発生しないレベルまで音量と音圧を上げる、そして2人のボーカルが伸びやかになるようなサウンドを目指すことにしました。
今回ミックス・マスター音源がアナログ・テープですので、当時の音量レベルは抑えられており、エフェクトなどを加える余裕があります。例えばオーディオ等のイコライザーを入れると聴感上少し大きく聞こえますが、これはゲイン(音量)が上がることになります。更にエフェクターを使用することによって徐々にゲイン(音量)は上がり、あれよあれよという間にCDへ入れ込む適正ゲインを超えてしまい、結果的に音の歪みを生んでしまうことがよくあります・・。それらのリスクをエンジニアの職人技でクリアしてもらう、正にプロフェッショナルです。


本人から聞きましたが最終確認時には、なんと3回聴くそうです。
1.サウンド(音楽を楽しむ)
2.ノイズチェック(音楽を聞かない)
3.商品としてのバランス感(音量レベル、歪み感、音圧感等)


マスタリングはCDになる最終段階の作業です。「クリエイティブ」の側面と「商品を見極める職人気質」の側面がフィフティ・フィフティでないとなり得ない職業、それがマスタリング・エンジニアです。想像するよりはるかに過酷な世界と思います。


当時(1988年~1990年)の音源と今作はどこが違うのか?
圧倒的に音量レベルと音圧が上がりました
ボーカルが更に前にでました
中低域が豊かになりました


今回こういったサウンドに仕上がった上で、企画に興味を持ってもらった国内屈指のケーブルメーカー「オヤイデ電気」さんにご協力をいただき、ポイントとなる機材へ結線しより良いサウンドの追求作業に貢献をしてくれました。(後日、オーティオ系の専門誌で記事になる予定です)とても感謝しています。

コンソール下のケーブル群
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今回、終始意識していたことは、「2次元サウンドにならないように」です。(小林さん談)
レベルと音圧を入れすぎると、どんどんサウンドが平面化してしまいます。そのせめぎ合いなのですが最終的に立体的で豊かな音楽を楽しんでほしいという、ことですね。特に今回は中低域にもこだわりリテイクをお願いした楽曲もありました。音像の7割以上を中低域が占めますので、あちらこちらを調整してもらいました。(ありがとうございました!)


最後に少しでも皆さんにこの臨場感をお伝えしたく、さわり程度ですが当時のオリジナル音源と今作の比較をしてみました。
ぜひお聴きください!


今作は反射効率がよい高音質UHQCDです。
さらに初となるハイレゾ配信(24Bit/96kHz)も同日配信します。

みなさんと盛り上げられると嬉しいです!


追伸。
今回もマスタリング等、音に関わる話がメインとなりましたが、先日この特設サイトで公開しました「ALBUM REVIEW」コンテンツで、アレンジャー船山基紀さんが当時の制作現場などとても興味深いお話を語っていただいていますので、ぜひ読んでみてください。

#3 EP盤ジャケット <特典ジャケットも公開!>

ディレクターの仕事はリリースの企画から音源制作、ジャケット制作などなど多岐に渡った作業があります。これまでは音源について書き綴りましたが、今回はEP盤ジャケットのお話です。
30年前にリリースしたEP盤の復刻ジャケットですので、これもまた古い素材の捜索から突入です(汗)。


当時は音源と同様、ジャケット制作もアナログの作業でした。写真素材は切り貼りし、テキストは写真植字でフィルムに印字し、印刷の素となる版下を作成します。カラー紙面は色表現の基礎となるCMYK(シアン/マゼンタ/イエロー/キープレート)の4つですので、おのずと版下(フィルム)も4枚で構成されます。そこから紙に印刷してようやくジャケットが完成します。現在では版下もデジタル化され、デザイナーさんがパソコンでデザインしたものをデータ化し、印刷工場へ送ります。


今回はさまざな状況から印刷会社が所有する高精度のスキャナーを起用して、そこからジャケットを完成させる道のりとなります。我々が普段使用する民生機器とは訳が違いまして、髪の毛1本をもほぼ忠実にスキャニングし、再現が可能となります(凄)。歌詞面とレコードのレーベル面もスキャニングデータを基にして、文字や誤植等の修正をしながら忠実に再現していきます。


今作のアナログ盤の流通会社でもあるユニバーサルミュージックの担当者がWinkファンであった事もあり(!)、今回の特典についてアイデアが出てきたのが「アナザー・ジャケット」です。早速、倉庫から写真素材を取り寄せてのビジュアル選定ミーティングを重ね、何とか使用出来る宣伝用写真も含めた各種素材が見つかりました(喜)。それらを使用しての「アナザー・ジャケット」の試作を進め、特典仕様について検討した結果、最終的にオリジナルジャケットと対となるダブル・ジャケット仕様に決定しました!(こちら、後ほど後半に公開します)


当時の宣伝用資料
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各仕様も決まり着々と制作を進行させますが、最終印刷の工程でストップ・・・(汗)。スキャニングが高度なあまり印刷物に網点が映り込んでいたのが見つかったのです。データ上で見る限りではわかりませんでしたが、ここがデジタルとアナログの盲点であって予測できない範疇だったのです。作業工程をデータ作成に戻り、あらためてジャケット写真の調整をして印刷にかける、これを何度か繰り返してようやく登頂(嬉)、しかし工程のギリギリ!


さまざまな理由から発売延期ということがありますが、今作もその可能性をはらんでいたのです・・・・。


ジャケットの校正紙
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カッティング同様、最後まで妥協せず最良の作品を作り上げてくれた、印刷担当者には感謝しかありません。印刷には自分にはわからない細部にわたる専門分野であることを再認識した次第です。


そして、最後に今作の特典でありますダブル・ジャケット写真を一挙公開します!!


Sugar Baby Love
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アマリリス
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愛が止まらない ~Turn it into love~
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涙をみせないで ~Boys Don't Cry~
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淋しい熱帯魚
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One Night in Heaven ~真夜中のエンジェル~
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SPECIAL TO ME
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Sexy Music
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いよいよ発売日が迫りましたが、ぜひ、ぜひ手に取って聴いて頂けますと嬉しいです。

#2 アナログ盤・カッティング

前回はマスタリングについてお話をしましたが、今回はいよいよカッティングです。
アナログ盤をプレスするにはスタンパー(原盤)という型が必要です。それを製品となる塩化ビニルに複製して完成します。参考までに、スタンパーは市販のレコードとは溝の凹凸が逆になります(機会があれば、ぜひ聴いてみたいんですが)。スタンパーを作るために、専用のマシンでマスタリング音源情報を特殊な石で振動させてラッカー盤に溝を刻みます。これが「カッティング」です。興味のある方は下記をご覧ください。
http://www.toyokasei.co.jp/record/movie.html(今作のプレス工場、東洋化成オフィシャルウェブより)


こちらが専用カッティング・マシン(年代物のドイツ製Neumann/ノイマン)
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カッティング・マシンのコントロール部(コンソール)とカッティング盤(Made in Japanのラッカー盤)
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カッティング盤はラッカー素材、製品は塩化ビニルですので素材の違いから音が変わります。そこを想定しながら作業を進めますが、特に高音の変化に注意しカッティングに臨みます。過度な高音は歪みを伴います。ゲイン(ボリューム)を入れすぎても当然、歪んでしまいます。後に、苦戦することになるのですが・・(汗)。


カッティング「その1」
当時リリースしたEP盤は少々中高域に歪み感があるので、10khz(まだ私にも聞こえるキーン音です笑)を-1db(ほんの少し)下げ、ゲイン(ボリューム)を0.5db~1db下げて、ザラつきや歪みを避けます。マスタリング同様、テーマは音の強さよりファット感です。カッティングして試聴、再度、カッティングを8枚繰り返しながら作業を終えます。安堵感に浸ったマスタリング・エンジニア小林さんと祝杯です(笑)。


翌日、小林さんのスタジオでカッティング盤を試聴しますが、少々ぼんやり感があり音の抜けがよくありません。。(涙)


マスタリング・エンジニア小林さんと共にカッティングしたラッカー盤を試聴
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カッティング「その2」
エンジニア小林さんと相談し、カットした高域をフラットに戻し、更に音のレンジ(低域から高域全般)を稼ぐため、ゲイン(ボリューム)を各-2db、-3db、-6dbで再度カッティングしてもらうことにしました。試聴の結果、音のレンジは満足のいく内容になりましたが、ゲインを下げた分、音圧が減少してしまいました・・・。 んー(悩)


カッティング「その3」
東洋化成さんへ2度目の訪問です。カッティング・エンジニアの西谷さんと相談してリマスタリングの音源に忠実に、音圧をキープするために歪む手前ギリギリまでゲインを上げて、カッティング~試聴~カッティングを繰り返します。その1とその2の作業の真逆です。作業を終えたカッティング盤を持ち帰り、今回は自分のオーディオ環境で試聴します。Wink以外のアナログ盤も聴き比べの為、いろいろ試聴しまくります。結果的に3回目のカッティングでベストなEP盤になると確信し、作業を終えます。


今回お世話なったプレス工場、東洋化成 http://www.toyokasei.co.jp
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(しかし)カッティング「その4」
慎重派な自分が翌日、もう一度聞き直します(笑)。もちろん納得のいく音源なのですが「Special To Me」のボーカルが歪みっぽいのでゲイン(ボリューム)を-1db下げて、再、再、再カッティング。すいませーん!こうしてようやく登頂できました(喜)。


今回のカッティングでは着地するまでに4回のカッティングを重ねました。何度もご協力頂いた東洋化成さんには本当に感謝です。


東洋化成のカッティング・エンジニア西谷さん(L)、マスタリング・エンジニア小林さん(R)と勝利の笑顔
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昨今はデジタルサウンドが日々進化し続け、ハイレゾ、DSDなどの高音質も評価されています。CDを含むデジタル音源とアナログ盤は全く別物であることを体感しまいした。アナログ世代でありながら、すっかりデジタルサウンドに馴染んでいた為に、今回は行ったり来たりいろいろ迷いがありました・・。アナログ盤は限られた直径17センチ(EP盤)足らずのスペースに、歪む手前限界のゲインで石(針)を振動させ削ります。物理的な問題から限度があるということです。しかしながら、アナログ盤は針を落とした時の「プツ」の音から始まり、回転が止まるまでの楽しみが醍醐味であると再認識しました。


今回8タイトルですが、全てのゲイン(音量)を揃えていません。それぞれの音源の特性を最大限に生かして楽しんで頂きたい、という思いからです。皆さんもご自分の環境で、自由に楽しんでいただけると嬉しいです。


ディレクターズノート#1でもお話ししましたように、後日ハイレゾ配信化する予定です。
そちらの音源と比較して楽しんでいただけると更に嬉しいです。


次回は音から少し離れ、復刻ジャケットのお話をしたいと思います。

#1 はじめまして。今回はマスタリングについて。

はじめまして。
Winkを担当していますディレクターのnkzwと申します。
当時のWinkをチャート番組で観ていた世代です(笑)。個人的な話ではありますが、その頃にレコーディング・スタジオにおりまして、「淋しい熱帯魚」を録音していたことをよく覚えており、あっという間にヒットチャートを駆け登る瞬間をみた一人でもありました。
あれからもう30年・・。
ディレクターの指名を受けたときには、自分と過去が繋がる瞬間でもあり感慨深いものがありました。
今回ディレクターズノートを始めるにあたりブログ形式で制作の裏舞台などに触れお届ければと思います。できるだけリアルにお伝えしたい故に少々専門的な書き込みもあるかもしれませんが、そこはスルーしていただき(笑)、気楽に読んで頂ければ幸いです。


30周年企画の第1弾として、4/27に8タイトルのEP復刻盤のリリースが決まりました。昨年から企画を温めていた、7インチ・シングルのアナログ盤です。これまで別のプロジェクトでアナログ盤を担当していましたが、復刻は初めての経験です。しかもデビューシングル「Sugar Baby Love」から6タイトルと、Winkを代表するタイトルばかりで期待とプレッシャーがのしかかります(汗)さらに当時プロモーション盤のみとして存在していたアナログ盤(CDが主流になり始めた時代に、なんとも贅沢な話です)、「Special To Me」と「Sexy Music」を初商品化する、文字通りの大盤振舞い企画なのです。特に「Special To Me」は和モノA to Z(2015年リットーミュージック発行)で脚光を浴び、実はDJ界でも人気を誇る1曲なのです。これは腕がなります。


発売に向け、音を最終的に調整する「マスタリング」→「レコードカッティング」→「ジャケット復刻」などなど、地味な(汗)作業が山積しますが、今回は「マスタリング」について裏舞台を赤裸々にお伝えします。


そもそもマスタリングとはレコーディングで仕上げた音源を、高域、中域、低域、CDやアナログ盤に収録する音圧(ボリューム)などのバランスを調整する最終段階の作業です。この後にプレス工場でCDやアナログ盤が製造されます。今回はオリジナル・マスターテープ(ほぼアナログ・テープ)から音源をデジタル化にして取り込み、マスタリングを施す、正にオリジナル・リマスターとります。30年以上経過したオリジナルテープを専用のオーブンで低温焼きし、乾燥させた後にテープレコーダーで再生していきます。


ずらりオリジナル・マスターテープ(おそらく初公開)
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シートに今はなきレコーディング・スタジオの印字があります。(左テープは私が在籍していたスタジオ)
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アナログ・テープレコーダー(スイスSTUDER社 A80 /JVCカスタマイズ!)
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右画像を見ていいただくと、ヘッド(磁性体)付近に黒い粉がみえます。古いテープ故に、再生ヘッドで擦れ落ちます・・(汗)
さらにはテープの粘りが取りきれずに、ヘッドとの摩擦に耐えきれずレコーダーが再生中に止まるといった不幸にも見舞われ、、(汗、汗)
「愛がとまらない」のカップリング、ではなくB面の「DING DING」がそれなのですが、後に紹介するマスタリング・エンジニア小林さんの経歴に、なんと編集スタジオにいたという情報が!最終的に編集で繋げ、曲を完成させるという神業で難を脱出しました(喜)


こういった数々のトラブルやリスクはあるのですが、アナログテープに収録されている音源には無限大の可能性があるのです。昨今のアナログ盤と同じく脚光を浴びているカセットテープがそうですよね。機会があれば、アナログ盤からカセットにダビングして聴いてみてください、「ああ、こういう音を聴いていただんた」と、記憶とともに感動が蘇ります、きっと。


四苦八苦する場面を乗り越えながら、無事に全16曲の音源を取り込むことができました。
まだ正式には発表できないのですが、後にハイレゾ配信(初!)も視野に入れて、デジタル24bit/96kHzのハイスペックで取り込みました。(通常のCDが16bit/44.1kHzの数値ですので、おおよそ倍のイメージですね)


マスタリング・エンジニアの小林さん(JVC Mastering Daikanyama)
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今回のオリジナル・リマスターでWinkサウンドをどういう方向にするかを編成スタッフ、エンジニアの小林さんと音を聞きながら打ち合わせを重ねます。80年代にデビューしたWinkは海外のアーティストを数多くカバーしており、時代背景にユーロビートがありました。ちなみに私自身もThat's Euro Beat(アルファレコード)を何度も聴いていましたし(カーステでは爆音)、中でも"Give Me Up"はバブル時代の代名詞といっても過言ではありません。メロディは基より優美な打ち込みアレンジが刺激的でした。


少々話は脱線しましたが、そういった音楽背景を継承しつつ、Wink2人のボーカルを主軸にすることに徹し、30年前のサウンドから、より聴きやすく、より楽しくをテーマに掲げてマスタリング・エンジニアの小林さんと作業を進めました。さらに打ち込みで構成される楽曲が今回は多くあるので、強すぎる音域(痛い)を気持ちよく、延びのあるサウンドに調整していきます。留意した点は古いテープ故にHigh(高音)落ちや音の抜けが悪い(ぼんやり)場面がありますので、それらを補正しながらボーカルを中心に自然なサウンドに聴こえるようファットに仕上げました。それによって、より表情豊かな音楽に仕上がったと思います。


この作業を終えると通常はCDプレス工場へ納品するのですが、本作はアナログEP盤ですのでカッティングといった作業が待ち受けています。
次回はその模様をリポートします。