Spine Radio Topic
to Watch in 2000 Representing Japan : Takako Minekawa
タカコミネカワは日本とアメリカにおいて、前例のない希有な存在として、興味をそそるポップシンガーとして、なかなかの評判を得た女性である。タカコはここ数年の間に沢山の音楽テリトリーをカバーしている。彼女の最初のフルアルバム「Roomic
Cube」は、アメリカのマーチレコーズによってリリースされ、インディーポップの歌姫としてのタカコ像が描かれた。このアルバムはSuperchunkのMac
McCaughanとTrans Amがタカコをさらなるエレクトロニック志向へと触発し、リミックスepとしてもリリースされた。二枚目のフルアルバム「Cloudy
Cloud Calculator」は、タカコをさらに彼女本来のインディーポップと新発見された電子音響を結び付けることになった。クラフトワークやノイのようなドイツの先駆者に対してのリスペクトを忘れず、タカコは彼女自信の繊細なボーカルとスタジオワークを洗練させ、そこで織りなされる生バンド的な要素も上手に取り入れほんのり甘いエレクトロポップと融合させた。
このアルバムはアメリカのカレッジチャートにおける日本人アーティストがナンバーワンヒットとなった初のアルバムであり、アメリカと日本両国のアンダーグラウンドシーンで桁外れの衝撃を与えた。このCDはコーネリアスや、同レーベルのDJ
ME DJ YOU 、Markus Poppなどにフィーチャーされ何度かリミックスされている。タカコは近頃Fun 9 というタイトル(ファンクと発音)の三枚目のフルアルバムをリリースしたばかりであり、幾つかのトラックでは、コーネリアス、DJ
ME DJ YOUとコラボレイトしている。この作品はタカコがかつて収録した曲のうち、最も美しいポップソングの特徴を示しており、彼女の特に実験的な作品も数曲取り上げられている。さらに多くの電子音響的な技術を用いる反面、型どおりのロック的な手法を出来る限り排除したFun
9 は、今日のJ-ポップに流行しているキッチュな要素に頼ることなく、我々は否応なく心を引かれ、強烈に訴えかけられる作品になっている。
またおそらくそれは単に期待感の問題かもしれない。以前のミネカワのがんばりはアップビートで溌剌としたものに対して向けられていたようだったが、Fun
9 ではどこか気怠く、ぼんやりとした、いわば、「テクノ・フォークの鼻かぜ」とでもいおうか、つかみ所のない雰囲気で満ちているような気がするのだ。エネルギーが散在して、本当に伝わるまでに時間がかかる。なかでもコーネリアスとの合作トラック4曲は最も強い。とりわけ泡立つような“Spin
Spider Spin”はおそらくこのディスクの中で最高得点を示す。DJ ME DJ YOUとのコラボレイションは、期待させるように始まるが、スキアとの曲はタカコの潜在的な癖のある風変わりさよりもむしろスタジオの策略と個性のない、周囲からの雑音を選んでいる。じっくり何度も聴くことでFun
9 は人を引きつけ始めるが、それまでにあなたの興味は弱くなっているかもしれない。 |
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