bu Lee Basford
CMJ NEW MUSIC REPORT
JAN 24 2000
BURRELLE'S
極端に甘口なJポップの大多数には、計算高くてお決まりの音作りが浸透してる。それに対して、タカコミネカワの純真無垢で、ふわふわしてるバイリンガルなヴォーカルは、アジアの変種・少年ナイフや亡命者・チボマットのような突然変異的な系譜に位置し、ちょっぴりおかしくてとってもキッチュだ。 それに比べれば、確かに完成度は高いかもしれないが、極東における主流受けを狙ってるソングライターたちが作り出す甘くて感傷的な魅力や心地良さなど、賢い商魂の濫用に過ぎない。
タカコミネカワはインディーロック、フレンチポップ、ファンク、ドイツのクラウトロック(ドイツロック)をミックスした音楽レシピで興味を引き、お約束からはほど遠い。ミネカワの耳に美味しい音楽は、ますます冒険的な冴えを見せており、興味深く成長している。
彼女のU.S.リリース三弾目アルバム、Fun 9 (“ファンク”という発音を意味する)は12品の贅沢なご馳走だ。パフォーマーが空気のように軽やかにピクシーの役を演じながら、“Plash”“Spin
Spider Spin”(両曲フィーチャリングコーネリアス)でエレポップアドベンチャーワールドへご招待。さらに“Flow
In A Tide”“Soft Graffit”では、例えようのない幻想的な深みに誘われるだろう。色彩や水という抽象的なテーマを背景に、楽しげな歌詞が美しく飾られ、彼女の歌のなかで機械的なコンピュータ・ポップとかわいらしい声が絡み合ってぶつかりあう。Fun
9 においてミネカワは、その他大勢のポッププリンセスたちの辿り着けない音速のワンダーランドへの扉をそっと押し開けたのだ。(M.
Tye Comer) |
|