TALKING ABOUT HAL HARTLEY

→FLIRT

TAKAKO MINEKAWA

ATSUSHI SASAKI (→TEXT)

佐々木:ハル・ハートリーって最初の打ち出し方としてはニューヨーク・インディーズの新人みたいなかんじだったじゃない。でも他のNYインディーズとはかなり違うよね。

嶺川:そうですよね。だから今回また短編とか観直してて思ったんだけど、結局舞台はどこでもないんだなとかって思って。

佐々木:そうですよね。あんまり場所の記憶ってないもんね。

嶺川:で、ま、本人にも聞いたら、NYに住んでるからNYで撮ってるけど、どこっていうのはないって言ってたから、確かにそうかなと思って。

佐々木:最初は知らなかったよね。サントラをやってるネッド・ライフルがハル・ハートリー自身だっていうのは。

嶺川:うん、知らなかったです。

佐々木:すごいビックリしたよね。曲の作り方がミニマルっぽい。同じフレーズ繰り返してたりとか、ピーとかいっておわりとか。

嶺川:メロディも複雑ではなくてシンプルだしね。

佐々木:アマチュアっぽいですよね。

嶺川:そうそう、それがすごく…

佐々木:味があるんだよね。あとネッド・ライフルってネーミングも何?とも思うよね。

嶺川:でもね、バラしてるしね、本人だって。

佐々木:『ミュージック・フロム・ザ・フィルム・オブ・ハル・ハートリー』は1曲目から『シンプルメン』のテーマ曲で、聞いたとたんに映画の記憶が蘇りましたけどね。普通、そんなことってそんなにあることじゃないと思うんですよ。

嶺川:サントラを聞いても、それは音楽として孤立して楽しむことが多いですよね。

佐々木:アマチュア的なんだけど、いい曲を書く人だなぁということを改めて思い知らされました。映画も同じで、どの作品も決して普通の映画みたいに盛り上がったりしないんだけど何回でも観れるんだよね。

嶺川:観る度になんか気付いたりとか。絵みたいですよね。

佐々木:短くても長くても同じ重さがある。

嶺川:多分この人、短編がもとだっていう気がしてならない…。

佐々木:そうだよね。多分、長編は何年に1度か訪れる大仕事のようなもので、基本的には小規模の作品をたんたんと撮り続けてるひとなんだろうね。

嶺川:だいたい言ってることはいつも同じ。

佐々木:ハルの映画の俳優さん達ってフィルモグラフィーがカンタンだよね。だってほとんどハルの映画だけに出てるから(笑)。

嶺川:髪型とか違っていても、いつもほとんど同じ人物みたいだし(笑)。でもそれが逆に俳優さんとしてカッコイイのかも。

佐々木:内容的にも、たとえば「ハル・ハートリー映画祭」とかがあって、全作品を見たとしても、ほとんど一本の長い映画を見たみたいな印象だよね。

*この2人の対談(ロング・ヴァージョン)は、ポリスターより2/26に発売されるハートリー・サントラ盤×2、ハートリー短編集のビデオのライナー紙面(もちろんそれぞれ内容違い!)にてお楽しみいただけます。


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