V.A.(選曲/監修:鈴木大介)
トーキョーシティ・ライツ vol.1
2003/3/5 on sale
¥2,300(tax in.)
MTCH-1028
[収録曲]
01. 高速の男 / 堂島孝平('01)
02. good-bye nightの風が吹く / disco☆star('03)
03. 東京シティーライツ / オーノキヨフミ(新曲/'03)
04. ジョージアの月の下 / 杉 真理&レッド・ストライプス('78)
05. Put a little love in your heart (Parts 1&2)/ NONA REEVES('97)
06. BABY BLUE / 伊藤銀次('82)
07. Happiness is a Sad Song / 関 美彦(新曲/'03)
08. 太陽の季節 / アンナ・バナナ('93)
09. A Day / 南 佳孝('87)
10. 恋人たち / ヒックスヴィル('95)
11. 多分多分 / 無頼庵(新曲/'03)
12. といかけ(album mix)/ the indigo('02)
13. 真夏の虫 / LIPNITZ
14. ときには空 / アップル&ペアーズ
「トーキョーシティ・ライツ」というコンピレーションが
発売されるにあたって、二、三言...。
僕がポップスを意識して聞き始めたのは1982年の頃です。きっかけの一枚は「ナイアガラ・トライアングル vol.2」でした。はっぴいえんどもなんにも知らない東北の片田舎に住むガキにとって、その時の衝撃といったら!きっと一生忘れることが出来ないもんなんでしょうね。ナイアガラの衝撃以降、僕はポップスの魔法に取り付かれ、ガンガンに聴きまくりの人生を送る訳ですが、大滝詠一さんから、アメリカン・ポップスの素晴らしさを、そして杉 真理さんからビートルズを、佐野元春さんから60年代モータウン・サウンドやポップスにおける言葉の面白みを教わりました。僕の10代は殆どそれで終わりですっつうぐらいに。そうやって、音楽に触れて来たので、常に僕の基準はこの3名にあるわけです。
"トーキョーシティ・ライツ" という言葉は、ある日渋谷で、個人的にも大好物であるトンカツを食べている瞬間に思いつきました。今、僕は東京に住み始めて6年目。東北で18年、京都で10年と他人から見たらよくわかんない人生を歩んでいるのですけど、いつでも僕は自分の好きなポップスに "東京" という街を照らし出してきた気がするのです。妄想以外、何物でもないのだけれど、僕にとっての "東京" という "街" を。ガキの頃観た「ザ・ベストテン」や「夜のヒットスタジオ」、むさぼるように読んだ「FMステーション」や「宝島」、そして「ロッキン・オン」。電波感度が悪く、窓際までラジカセのアンテナを伸ばし、夢中で聴き続けた「オールナイトニッポン」。それらの全てに、住んだコトもない、"東京" という "街" の風景を感じていたのです。自分の妄想世界に存在する、 "トーキョー" という街の灯りこそが、僕にとってのポップ・ミュージックのリアリティなんですよね。だから、そういう意味ではめちゃくちゃ個人的なサウンドトラックなんです。
業界全体が不況、不況と呼ばれている現在ですが、僕ごときが偉そうに語れることは何一つないです。ただ、言いたいのは、ポップスに対して愛情を持って接していきたいなっつうことぐらい。リスナーとして何年も生きてきた自分に対して嘘はつきたくないな、と。ジャンルは細分化の一途を辿り、果たして次なるムーヴメントは一体?なんて考えてもムダな時代じゃないかなと思うのです。そういうセコい考え自体がナンセンスっつうか。ただ、理屈抜きでポップスを楽しめる時代になれば良いな、なんて僕は思ってるぐらいで。このコンピが、そんな時代が来る、何かのきっかけになれば良いなと今は思ってます。
とにかく、グッド・メロディは時代を超えて、存在しつづけます。今も昔も、そしてこれからも。僕はこれからも、どきどきしたり、胸が高鳴るポップ・ミュージックを愛し続けるのだろうし、そんな僕が不自由する時代は来て欲しくないし、多分この作品を手に取っている皆さんはみんなそう思っているだろうことを期待しつつ。
全てのポップ・ミュージックを愛し続ける人々にとって、この作品がかけがえのないものとなりますように。
鈴木大介("UNDOWN" 編集長 / ライナーノーツより抜粋)
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