生年月日:1978年11月21日
出身地:東京都
最終学歴:Brewster Academy (USA.NH)
特技:ダンス・絵画・バスケット

スタジオミュージシャンでもあった父親の影響もあり、幼い頃から音楽、特にソウル・ミュージックを身近に感じられる環境の中に育つ。主にSTEVIE WONDERやEARTH,WIND&FIREなどを聴くうちに自らの内のアーティスト性に目覚め、本場のブラック・ミュージックを求めて、1995年単身渡米。R&Bの作品を通じて、人生観、恋愛観について多大な影響を受ける。甘い歌声と詞からわき出る、人間味溢れるものの考え方や、生き方に投影し浸り込んでいった。
帰国後は映像制作会社に入社し、数々のテレビ番組制作、CF制作に制作ディレクターとして携わり、クリエーターとしての幅も拡げながら、アメリカでの生活で得たブラックミュージックのリズム感とメンタリティー、そして何よりもネイティブな英語力を武器にした音楽創作活動を並行して続けてきた。そして、日本の音楽シーンに新風を吹き込むべく、2002年8月にマキシ・シングル「追憶〜my heart's memory / i wish you're mine」でデビューを果たす。
音楽、ファッションにおける独特の洗練された感覚は、すでに完成の域に達しており、このジャンルのアーティストに不可欠なポテンシャルとスケールを感じさせる。ippei brownがジャパニーズ・ソウル・ミュージックの1つのスタイルと時代を担い、そして彼が尊敬してやまないbabyfaceと並び称される日は、そう遠くないだろう。


M.E. -My Everything-
2004.2.25 on sale
¥1,200 (tax in.) PSCR-6132


<収録曲>
1. M.E.-My Everything-
2. i still... 愛してる
3. M.E.(Osamu M Submerge Club Mix)


BROWN NEW SONG BROWN NEW STYLE BROWN NEW MUSIC

 スウィートネス、テンダネス、エモーション。ippei brownの世界観を三位一体で形成し、一貫して根底に流れているキーワードだ。曲調がどうというより、ほとんど彼の血肉のような部分であり、この先ずっと内包していくであろうエレメント。それはいつだって甘くて、優しくて、情感にあふれている。彼は、作品ごとに変貌していくことで自己実現を果たすタイプのアーティストではない。それこそ樹木のようにブレのない個性をもち、追求するテーマも揺るぎなく、その中で様々な変容や気づきに出会うけれど、あくまでも枝葉だから筋が通っているし、その流れは決して矛盾していない――というタイプだろう。事実、彼は洗練されたイマドキなルックスの持ち主だけれど、お会いすると折り目正しくまっすぐで、硬派な好青年ぶりには少なからず驚かされたりもする。

 スタジオ・ミュージシャンでもあった父上の影響をうけ、幼少時からソウルをはじめとする多彩な音楽を身近に感じて育ち、米国留学でさらにその感性を磨いたippei brownが、“和製ベイビーフェイス”などと密かに囁かれながらメジャー・デビューして早1年半。ポップスという寛容なフィールドにソウルやR&B、ヒップホップの要素を取り入れたアーティストは、デビュー当時すでに数多く登場していたけれど、その独特なブレのなさ、器用すぎない魅力はやはり異彩を放つものだった。下世話な言い方をすれば“最高のベタさ加減”というか。しかしエヴァー・グリーンな魅力を備え、普遍的な命題を抱えている彼もまた、ここへ来て最初の転換期を迎えている。彼が答えを見出すべく向かった先は、彼自身縁の深いアメリカだった。

 今回の5thシングル『M.E. -My Everything-』は、彼にとって初の海外レコーディング作品。単身でNYに渡り、プログラマー、アレンジャー、リミキサー、ソングライター、キーボード奏者でもあるプロデューサー、デニス・マーティン氏とのコラボレーションを実現させている。デニスはNYUでコンピューター音楽と作曲を学んだ後、米国人アーティストのアルバム制作を中心に活躍する御仁。同時に日本の劇中音楽やテレビ・ゲームのサウンド・トラックなども手がけていて、守備範囲は広い。ippei brownとはある種対極のクリエイター性も感じさせるだけに、何やらニヤリとしてしまう人選だ。彼は可能性を探るべく、言わばまっさらな状態で制作に臨み、異なる才気で互いを触発しあいながら、刺激とインスピレーションに満ちた現場を体感してきたという。

 聴き込むほどに、次の段階へ突入したことがあきらかになる『M.E. -My Everything-』。彼自身いたってフラットな状態でレコーディングに臨んだせいか、まずボーカルの感触が歴然と違っている。パッションが宿っているけれど、力まかせではなく抑制も利いていて。表情が増して情感の幅が広がったというか、技巧的な成長だけでは片付けられない変化だ。一方詞世界では彼のオハコともいえる“狂おしい愛の苦悶”を描いている。そしてビートの効いたアップ・テンポは初めてではないものの、ファンキーかつアーバンなアレンジはデニス・マーティン、さすがの仕事ぶりだ。カップリング曲の『i still... 愛してる』は、じっくりと聴かせる至高のアコースティック・バラード。思いきりストンとはまっていて、何というか、ippei brownにこの手のバラードを歌わせて悪いわけがない。ここでも感傷過多にならず、抑制のバランスがうまいなぁという印象。加えて野暮ったくならないのは、東京や海外で思春期を過ごしてきた青年のかもし出す品性とでも言うべきか、ひとつ得なところではある。さらに世界規模で活躍する新進気鋭のハウスDJ、OSAMU Mによるリミックス・バージョン『M.E. -Osamu M Submerge Club Mix-』が収録されていることも注目すべき点だ。何しろクラブ・シーンやアンダーグラウンドへの本格的なアプローチとしては初の試み。同世代のイキのいいクリエイターが生み出した、旬でエッジーなもうひとつのippei brownワールドが耳の肥えたフロアの音楽ファンをうならせることだろう。“メインストリームで通用しうる(ここが肝心なのですが)要素と、容易に迎合しないというアティテュード”が同居する、簡単そうで難しいスタイルを貫けるアーティストではないかと今度のシングルはつくづく予感させる。

 安住することなく常に開拓していこうという志は大切だけれど、いわゆる正統派タイプにとっては、あくまでも軸がブレないことが成功の鍵を握っているのかもしれない。今度の新曲では、ベースが守られているからこそ新しい試みや果敢な挑戦が鮮やかに生きてくるということが証明されていたし、むしろ新しい試みが本来の魅力をいっそう輝かせている面もあった。きっと彼はこれからも持ち前のチャレンジ精神でまい進していくと思うけれど、根っこの揺るぎなさは変わらないのだろう。それでいてまったく新しい息吹の誕生さえ感じさせる、このブランニュー・シングル。たくさんの可能性を秘めたippei brownという豊潤な土壌から、次に何が芽を出すのか。期待せずにいられない。
(梅岡彩友美)


追憶〜my heart's memory〜 / i wish you're mine
PSCR-6062 / 2002.08.21 / ¥1,000(¥1,050)
more more more
PSCR-6069 / 2002.09.25 / ¥1,000(¥1,050)
an affair 〜約束〜
PSCR-6075 / 2002.10.23 / ¥1,000(¥1,050)
i miss u
PSCR-6113 / 2003.3.26 / ¥1,000(¥1,050)
M.E. -My Everything-
PSCR-6132 / 2004.2.25 / ¥1,200(¥1,143)




ippei brown
PSCR-6087/2002.11.27/¥2,800 (¥2,667)


ippei brown official website